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2022/1/16

冬にしんとした空気の林道を走るのが好きなのだが、そう言えばこの冬はあまりやっていない。

例年より雪が多かった事もあって無意識のうちに「ここまで来てみたけどこの先はどうにもならんな」みたいなどん詰まりに行きつくのを避けていたのかもしれない。

以前から、山に持って行っているサーモボトルとコーヒー・飯の一式をコンパクトにロードバイクに積めないものかと考えていたのが、何となく形にできたので人里から離れてみる。






冬の林道がなぜいいのか

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冬の林道はとにかく生き物がいない。

虫も少なく獣もいない、そして何より人がいない。

交通量もないし、有名どころ以外はバイクもほぼいない。

ただただ静かに道を上ったり下ったり、少しの金属やゴムが摩擦するだけの音が今そこにある全て。

早い話が現実逃避するのに最適で、自動車とかバイクとかランナーとか歩行者とか自分以外の自転車とかに1mmも気づかいしたくない、という精神状態の時にとてもよろしく、すっきりする。


その代償として、帰り道にスレッスレをノーブレーキで追い抜いていったワンボックスに通常の4倍くらいのテンションで激ギレしそうになる。

現世は本当にクソ、林道で解脱したい。



コース

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榛名山の主に南面側に良さそうな林道が連なっているので、できるだけ人気のなさそうなコースでつないでみる。

「音羽山線」という看板はあるものの地図にも載っていないような入り口から入ってみる。

ここが林道の名の通り、林業のためだけに通ってるような道で起点から終点まで杉に囲まれ、勾配にも遠慮がない。

一番急なところで25%あった。


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その後「東榛名山線」に入ってすぐのところで1グループだけ自転車とすれ違う。

向こうも人なんかいないと思っていたのかけっこうダイナミックなライン取りをしていた。

そのまま「南榛名山線」に接続し、先日登った天狗山の別の登山口を通過したりしてハルヒルコースの魚籠屋に出てくる。


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音羽山線を過ぎてからは正に理想的な冬の林道で、約15kmに渡って淡々と、誰にも何にも気を削がれることなく緩やかに上って下ってを繰り返すだけの道程。

家からも近いし、また来よう。



おまけのグラベル

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で、南榛名山線を過ぎた後にもう少しだけ林道が続いている、「林道杏ヶ岳線」。

とはいえここは起点から2kmほどが未舗装になっているので、わざわざ自転車で通る人は少ないらしい。

事前の下調べでわかってはいたが、あまり深く考えずに「まあ別に2kmくらい歩いてもいいや」と思って突入した。


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案の定ロードバイクで走れる感じではなかったので、開けた場所でリアホイールをテーブル代わりにしてランチ&コーヒータイム。

と言うにはあまりに粗雑な休憩を入れる。

けっこうのんびりしていたが、その間も誰一人通る事はなかった。

これよこれ、こういう時間が醍醐味よ。


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予定通り2kmほど歩くと舗装が復活&下りに入ったのであっという間に終点へ。

榛名南面林道ツアーも理想的なゴールを迎えた。

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