2021/5/4
1週間以上前から天気予報もチェックし、前後の予定も調整して、準備万端完全に渋峠へ行くつもりだったのだが。
前日に上空をものすごい寒気が通り過ぎたようで、平地は実に麗らかなGWだったのだが、草津白根は吹雪いたという。
んでしかも路面も凍結し、この5月4日当日も路面がクリアにはなっていないかもしれないという、なんとも微妙な感じに。
せっかく喜び勇んで向かった先でミソが付くのも嫌なので、日を改める事にして急遽別ルートを組む。
8:00、道の駅オアシスなんもく。
代替ルート
何せ往復200km、獲得標高3000m以上いったろうかという心づもりがスカされてしまったのでハンパなルートでは気持ちがおさまらない。
自宅から下仁田→南牧村と経由して、いつか行こうと思いつつなんやかんや行ってなかった田口峠を目指す。
そのまま長野県・佐久方面へ抜けて折り返し、内山峠を通って再び群馬へ、そこから自宅まででだいたい170kmといったところ。
最初は内山峠を越えたところで終わりのつもりだったものの、きまぐれで妙義山の方へハンドルを切ってみたのだが……
田口峠の最終補給地点はどこか
群馬-長野間を結ぶ県境の峠はいくつかあるが、中でも最もマイナーなのが田口峠ではないかと思う。
国道254号線・内山峠と国道299号線・十石峠の間を通る寂れた感じの峠である。
道の駅オアシスなんもくから田口峠のピークまでの距離は22kmくらい、ピークを越えて佐久までとなると30km以上ある。
そろそろ陽気もよくなってきた今日この頃、問題は「どこまで水が買えるか」、そこんとも注視しつつ進んでみる。
まずは道の駅の自販機で補給、ここが最後になるかもというつもりで出発する。
道の駅から約4km、三ツ木商店に自販機を見つける。
僻地ライドしてるとダイドーさんには頭が上がらない。
道の駅を出発してから約7km、蝉の渓谷。
例の松尾芭蕉が「しずけさや~」した所だと言われている。
ここまでくるとさすがにもう自販機はないだろうなー、やはり三ツ木商店がラストだった。
と思っていたらあった、ダイドー、あわてて止まって記録する。
ポイントは蝉の渓谷から1kmほど進んだ所、手前に電話ボックスがある。
昔は商店かなにかだったのだろうという感じの家屋の軒先。
ここが正真正銘最後の自販機であった。
田口峠
県道93号線に沿って観能大橋を渡ると峠の入り口。
割と珍しく、県境はまだまだ峠の序盤なのでこの看板が見えてほっとしていると大きな裏切りにあう。
ただ勾配のキツさはこの辺までがピークで、時折10%超が出てくる直線的な上り。
県境を越えた後から絵に描いたような九十九折れの道が続く。
勾配はぐっと緩んで5%前後をいったりきたり。
オートバイに何台も追い抜かれる、そりゃあこういう所は楽しいだろう。
ここからもけっこう長いので、やはり水は多めに持っていくのが吉、マジでなんもない。
というわけでピーク。
しばらく休んでいると長野側から上ってきた団体さんとかち合う。
マイナーな峠ではあるが、純粋に走っていて楽しいコースだ。
佐久とその後
そのまま長野県・佐久市の方へ下りる。
以前、十石峠を通った時もそうだったが、この佐久へ抜けてからの景色、道は本当に気持ちいい。
「県境の峠を越えたぞ」という達成感もあいまって、もう解放感がベラボウである。
アルプスの山々にぐるりと囲まれながらも、スコーンとどこまでも景色が突き抜けていて、自転車に乗るって自由だなあという気持ちを改めて感じさせてくれる。
さて、これからまだ帰らなきゃならないし、一応世間的にはまだのっぴきならない状況ではあるので、コンビニご飯だけ食べて千曲川沿いを通り(ここも気持ちいい)、内山峠へ。
254号線をひたすらまっすぐ行くだけの上りは、田口峠を抜けてきたことからすると拍子抜けするくらい勾配もキツくなく、まだまだかなと思っていたら終わってしまった。
ただトンネルはけっこう怖い。
交通量もあるし、退避できる歩道もない、道幅も広いので流れも速い。
幸い下りだったのでトンネル内は鬼コギで存在感を精一杯主張しながらやり過ごした。
なんならこの下りの方が疲れたくらいだ。
内山峠をなんとか無事にパスして、サイコンを見ると獲得標高1700mと、嫌んなるほど走るぞ!ってつもりで出てきた割に意外と上ってないなと思い、ついでに妙義山へ寄ってもう少し獲得を稼いでいく事に。
まあこれが失敗というのかなんなのか、この日一番の上りはここだった。
ピークまでのラス3kmは平均勾配で7%近く、サラ脚ならなんぼのもんじゃい!なんだが、峠2つ越えの後のカスカス脚にはゲボ出そうなほど堪えた。
ここで正真正銘のカッスカスのカス脚になり、後はダラダラと帰宅。
170kmでトータル2200mUPくらい。
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