2018-09-23 10.20.12


「ライドアンドハイク」と呼んでいいのかどうかわからないまま、自転車で登山口まで行って山に登って帰ってくる、という遊びをやっている。

初めてやったのは2018年の9月、何度もヒルクライムしていた榛名山。

山登り自体をまだ始めたばかりで、装備もとりあえずクロスバイクにリアキャリアを付けてトレッキングシューズとバックパックをゴム紐で固定しただけという、今から考えると乱暴なものだった。

半年ちょっとこんな事を続けてみて、少しは形になってきたと同時に、続けるほどにわかってきたおもしろ味(もしくはクソめんどくささ)を不定期でポツポツ書いていきます。



ノウハウの無さがめんどくさくておもしろい

2019-04-29 08.20.52


約半年の試行錯誤を経て、現時点で装備はこのように変化した。

登山口まで自転車で行く、というのは否応なしにヒルクライム(大抵はキツめの林道を)する事になる。

積載する荷物が多くなるほど、その重心の取り方が課題になってくると何度目かで気付いた。

リア荷重に偏り過ぎるとヒルクライムはずっとキツくなる、フロントフォークにボトルケージを増設し山行最大の重量物である水を1.5L分フロント荷重へ移せるようにした。

また重心を低くするために、リアも両サイドへ吊り下げる方式に変え、先日からはパニアバッグを導入。

これは積み降ろしや積み直しの時間短縮にも一役かっている。

タイヤを変えたり(グラベルキング28c、榛名山の時はウルスポ23cのままだった、乱暴だ)バーエンドを外したりもした、まだまだ改善の余地はある、現在進行形で新しいアイデアを思いついては試して失敗したりしている。


というような感じで、基本的にノウハウが外からほぼ得られない。

何故ならこんな事をやっている人がほとんどいないから。

登山口で他の自転車を見かけた事は1~2回くらい、たまに普通の登山者やバイクツーリングの方に声をかけられて「ここまで4~50km走ってきた、これからまた走って帰る」という事を言うと皆コメントに困るようで、驚いた後は大抵なんかモゴモゴされてしまう。

ネットで検索してもほとんど有用な情報には出会えない、このご時世にネットでノウハウが得られない事はなかなかない。


もちろんヒルクライムの、バイクパッキングの、山登りの、別々の情報は探せば見つかるから全くのゼロではないが。

例えばヒルクライムのノウハウにしても、重要なのは最大出力を如何に出し切るか?ではなく、どれだけ山登りの余力を残して登れるか?であって、そのような情報ずばりは載っていない。

バイクパッキングにしても、トレッキングシューズなんてかさ張る物を上手く積む方法はどこにもない。

山登りは早朝スタートしようと言われても、朝6時に家を出たって登山口まで40kmあればどうしても9時10時スタートになってしまうし、急げば急いだ分だけスタート時に消耗している。

それらの答えは、断片的に役立ちそうな情報を選んで、実地での検証を重ねて積み上げていくしかない。


地域特性もあるだろうから、今あるノウハウが常に誰にとっても有用とは限らなくて、これがまためんどくさい。

で、それがおもしろい。

ライドアンドハイクのおもしろさは、いつもめんどくささと表裏一体だと思う。

だから誰もやんないんだろうな。

でも、おもしろいんですよ、これが。