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(公式より引用)


つまごいパノラマラインが終わり、400mほどの下りを堪能する。

飛び込んでくる非日常感に溢れた景色に目を奪われっぱなしだったが、下りに入るまでの約80kmで獲得標高は1700mに及んでいる。

言ってみりゃ登りっぱなし、少しは脚を休めてもバチは当たるまい。


JR吾妻線・長野原草津口駅、15時頃。

とりあえず駅構内にある長野原・草津・六合ステーションでお土産を買う事にしたが、さて。

十数kmの下りの中どうしようかとずっと考えていたのだが、ここで一つの選択を迫られる事になる。



輪行するか自走するか、それが問題だ

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どちらにせよ、なるべくかさ張る物は避けたかったのでコンパクトで嫁満足度の高そうなこの2点をチョイス。

しかし花豆ようかんの方は持った感じが割とずっしり、食べる満足感と背負う重量感を心の中で天秤にかけるチョイスだった。

後で実際に食べてみると、花豆のほくほく感と人工的じゃない自然で控えめな甘みが我が家は2人とも気にいった、しかも「え?」ってくらい安い、確か300円くらい。


バックパックにお土産分の重量が増したところで決断しなければならない。

自宅まで国道406号線・草津街道を通って帰るとして、次の峠(須賀尾峠)まで400mアップ。

その後も登ったり下ったりでなんだかんだトータル700mほどあと登らないといけない。

言っちゃなんだが、脚もけっこうヘタってきている。


でもGW序盤の行楽日和、時間も15時頃とあって駅の待合はなかなかの人だかり。

いそいそと自転車を輪行袋に入れている人も数人いる。

この中にでっかい自転車かついで紛れ込むのか……、ちょっとうんざりする。

だったら寂れた国道をふうふう言いながら走っていった方が、まだいいんじゃないの。

そもそも1700mで根を上げてちゃ、このシーズンは先もたかが知れてるだろう。

うん、たぶんいける、いけると思う。


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そう決めて、未練の残らない内にさっさと草津街道の入り口へやってきた。

ここからが本日のラスボス峠。



「おさるのおもちゃ」で乗り越えろ

もう700mアップの覚悟を決めたものの、まあここからが地獄。

斜度は特に大きく変化しないものの約7kmに渡って6~7%がずっと続く。

サラ足ならいざ知らず、終わりかけの脚にこれはそうとう堪えた。

SHIMANO・105コンポーネントはもう実質2段変速(インナーローと2段目)化し、速度は2桁になるのが稀なくらい。


「いつまで続くんだ」

「バックパックが窮屈だ」

序盤こそ負の思考がまだ頭の中をめぐっていたが、段々と思考そのものがそぎ落とされていく。

少しでも楽になりたい、苦しみを和らげたい、という思考ですらない感覚だけになり、ペダリングだけに意識が向いていく。


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そう、もうこういうおもちゃになろう。

決められた最適なペダリングをトレースするだけの、おさるのおもちゃになろう。

フォームにだけ集中して一定の速度で回している間は苦しさが遠ざかった。

この「おさるのおもちゃ」走法は、後日の榛名・赤城トレーニングや、それこそ先日のハルヒル本番でも有効だった。


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峠に到着、看板以外何もない、風と自分の息づかい以外聞こえないゴール。

時間を見ると1時間も経っていなかったが、走っている間は永遠にも感じられた。


その後、一端下ってまた150mほど登るが、これまたラスボスの後の裏ボス的なしんどさ。

情けないくらいに脚がカッスカスのカラッカラだった。


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妙な意地で「ここを越えるまでは足つきしない!」と商店を1つスルーしたため、この自販機を見つけるまでにボトルが空になって今日何度目かの死ぬ思い。

奥の食事処はもうずっと前から廃墟のようだった。

水を一本買って一気に飲み干し、もう一本買ってボトルに詰めた。

ここから100mも進まない内に下りに入り、あとはずっと下り基調で自宅まで約35kmを淡々と。

日も暮れかかる中のエンディングだ。


結果、自走の決断をしての草津街道を(亀のような速度ながら)乗り越えた事で、昨年末から忘れていたヒルクライム勘の最後のピースが蘇ったように思う。

輪行、絶景、と併せて実りの大きいライドとなった。

お疲れお疲れ。



今回のルート

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JR長野原草津口~倉渕辺りに下る所まで



(おわり)


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