(恒例の麓ローソンを出る時はまだ軽い気分だった……)
1時間17分、愕然とするより他になかった。
昨年10月ついにクロスバイクでハルヒルコース60分を切り、ロードバイク買うぞ!と踏ん切りを付けて以来の、言うなればロードバイクで初のハルヒル。
それが77分?!
マジか?というか本当にここを、これより3kg重いクロスバイクで59分台出したの?俺が?
どうかしてたんじゃないの???
ってくらい何もかもが信じられなかった。
思いつく限りの言い訳をしてみよう
◆ 湖面が凍るほどの気温の低さ
LEZYNEのログでは、気温は頂上付近で3℃くらい。
いや3℃だって十分寒いんだが、正直LEZYNEの気温計あんまり信用できないからね!
夜練しててもだいたい1~2℃盛って表示されてるから。
そもそも榛名湖に人がわんさか乗ってワカサギ釣りできるほどガッチリ凍ってたから。
寒いとパフォーマンスが落ちるというのは心拍計を導入した事ではっきりわかったし。
これは仕方ない。
◆ ケガでヒルクラできなかったブランク
実はヒルクライムらしいヒルクライムをやるのは約4ヶ月ぶり。
昨年10月末に赤城山からのダウンヒルで落車してケガして、それが治った時にはもう山頂の気温がヤバい事になってたので平坦中心のロングライドに転向。
そしたら真冬に200km走って腸脛靭帯炎になってまたお休み。
で、ようやくここ数週間で短いクライム、アップダウンのあるコースを走れるようになったところ。
このブランクは大きい、仕方ない。
◆ まだ乗りこなせてないロードバイク
少しコツを掴んできたとは言え、まだまだロードのポジションに慣れてはいない。
実際問題、59分台を実際に出して乗り慣れたクロスバイクとは平坦でもほぼ速度上の差異は無いと言っていい(快感度にははっきりと差異がある、という点は申し添えておきます)。
クロスバイクでもわかっていた事だが、重量を削るのもいいだろう、筋力のアップもかかせないだろう、しかし初心者にとって一番の近道はフォームを見直す事だと僕は言いたい。
力を出しやすい姿勢を取れるか取れないかでタイムは全然違う。
それはもう昨年を通して身に染みついた経験則として確実だ。
だからまだ乗って2ヶ月のロードバイク、これは仕方ない。
ヒルクライム記憶喪失
たっぷり言い訳してみたところで、77分という、しかも20万円以上投資して18分タイムを落とすというショックは変わらかった。
(特に終盤のグダり方が酷い)
ブランクは確かに仕方ないけど、筋肉量がそれほど減った感覚もない、確かに若干の正月太りを引きずってはいるけど、機材が軽くなった分と相殺しておつりが来る程度。
だいたい77分って、昨年3月に初めて榛名湖まで登れた時のタイムと変わらない。
あの時の自分と今の自分の体力差がゼロなんて、それが真実だったらちょっと落ち込むよ、さすがに。
脚の形もすっかり変わって筋肉質になってしまったので、ジーンズがパツパツになってきて嫁に文句言われてるくらいだ。
なのに、その筋肉が両方とも頂上へ着くまでにビクンビクン痙攣して、翌日から3日筋肉痛が治らないという真実。
「ん?待てよ」と、そこで筋肉痛の脚をさすりながら気付いてみる。
ヒルクライムしてんのに、なんで大腿四頭筋がビッキビキになっていて、その割に背筋も臀筋もハムストリングスも平気なんだ。
あっ、これ完全に間違ってる、徹底的にヒルクライムを忘れている。
落とした拍子に開いたオルゴールのメロディから記憶を取り戻した少女のように、筋肉痛の腿をさすってヒルクライムを思い出したおじさん。
そう、こんなの本当のヒルクライムじゃない!状態。
取り戻すべきはその使い方
自分の過去を取り戻した僕は、荷物も持たずに部屋を飛び出すとGUSTO RCR TE Eliteにまたがって彼(榛名山)の待つ場所へ走り出した。
とはならないが、そうだった、確かに忘れていた、ヒルクライムのための乗り方。
平坦や短い登りが中心の期間が続いたので、気を付けているつもりですっかりトルク重視、速筋重視の回し方しかできなくなっていた。
もっと骨盤を起こして、背筋から力をつなげて、最小の脚力で効率よく回転をキープし続ける、最後まで脚を残しておくヒルクライムの回し方がすっかりできなくなっていた。
大腿四頭筋なんてハルヒルなら最後の九十九折れのイン側を「どりゃあ!」って越えていく時にあればいいのに、ほぼここ頼りで登っていた。
そりゃ両脚攣りかけるし榛名神社辺りで売り切れてるしタイムも18分落とすはずだ。
多少の体力・筋力が付いても、その使い方が1年前に戻ってしまっていた。
1年前と違うのは、それを一度改善してきた経験値があるという事。
今にして思えば、クロスバイクでこれをやっていた時は本当にその1点に集中していたんだな。
ちょっとその頃の気持ちになって、5月までに当時の感覚を取り戻そう。
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