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前回『LEZYNE GPSデバイスのルート転送が全然成功しない時のTips』として、結局一回ペアリングを切って全部再起動してやりゃあいいんだよ、という方法をご提示した。

言ってみれば「よくわかんないけど1からやり直したら上手くいったからそれで誤魔化しながら使ってみよ」という一時的な対処療法に過ぎない、何が根本的な原因なのかわかっていない。

そういう状態がもどかしくもあったので、ちょっと気合入れていろいろやってみた結果、タイトルの通り、転送エラー問題完全対応のルートを作れるようになったのでその成果をご報告したい。

自分の使っているデバイスがLEZYNE SUPER GPSで、現行最新モデルのMEGAシリーズなどでは条件がまた違うかもしれないので、一応SUPER GPSに限定して進める。




転送エラーが起こる原因

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詳細は後述するが、簡単に言えば。

「問題が発生しました。」転送エラーは『サイコンの処理落ち』であると考えられる。

ルートデータの情報量を処理する際の負荷が、SUPER GPSのCPUには大きすぎるのだろう。

だから全再起動というフレッシュな状態に戻すと一時的には上手くいく、が、またすぐにエラーを吐き出すようになる。


つまり解決策としては、情報量を絞った、軽いルートデータを作ればいい。



使用ソフト

Ride with GPS(web)

言わずと知れたルートラボ無き時代のルート作成・管理サービス筆頭。

まだアカウントがない方は作ってください。


TCX Converter(必須)

日本語非対応のインストール型ソフトだがこれ必須。

英語だがだいたいわかる。


Garmin Training Center(任意)

現在同様のGarminサイコン向けサービスはGarmin Connectに移行してしまったので公式からのDLはできない。

日本語対応、OSM対応、インストール型、なくてもいいけどあると作業がしやすい。


LEZYNE GPS Root対応ルートデータの構造

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LEZYNE GPS Rootにアップロードできるルートデータの形式は [.gpx] [.tcx] の二種類。

[.gpx] の場合はトラックデータのみで、転送して実際に使用した場合、サイコン上にルートに沿って線が引かれるだけで、ナビ機能もないしルートを外れた時のアラートもない。

現在地が線上にあるか確認しながら進むのみであって、MAPが表示されないSUPER GPSにとっては自分が迷子になっていないと確認するくらいにしか使えない。


ターンバイターン・ナビゲーション、アラート機能を使うためには [.tcx] データが必須となる。

適当なtcxファイルをテキストエディタで開いてみるとわかるが、ヘッダー部分以下のほとんどを<Trackpoint></Trackpoint> タグで囲われた大量のトラックポイントデータが占めていて、その後に <CoursePoint></CoursePoint> タグで囲われたコースポイントデータが続いているのがわかると思う。


と言っても、作業がめんどくさくならないようにソースコードに直接手を加えなくても済む方法で今回進めるので、こういうのどうでもいいって方はそれらをマップに起こした物がこちらになります。


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前述のGarmin Training Centerで開いたマップになるが、グレーのルート上にある白いドットがトラックポイント、その間にところどころある矢印のマスがコースポイントとなっている。

トラックポイントを結ぶ事でルートが形成され、コースポイント毎にナビゲーションが機能する。


このデータを軽くするために「トラックポイントを間引き、不要なコースポイントを削除する」という作業が必要になる。



1. Ride with GPSでtcxデータをエクスポートする

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ようやく前フリが終わったところで実際の作業工程。

まずRide with GPSでルートを作成する、作成の仕方がわからない方はググればいろいろ出てくるのでそちら参照。

今回はちょうどわかりやすいサイズなので、去年暮坂峠を走った時のルートをサンプルに使って進める、だいたい100kmくらい。

で、ルートが引けたらエクスポートする。


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ファイルのエクスポートボタンから[その他のエクスポートオプション]を選択、


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ファイルフォーマットは[TCXコース]を選択してダウンロード。



2. TCX Converterでトラックポイントを間引く

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TCX Converter からダウンロードしてインストール、起動したら右上のプルダウンメニューから言語が選べるが日本語には対応していないのでまだわかるEnglishで。

左上のでっかい「OPEN FILE...」をクリックしてtcxファイルを開き、トラックとコースポイントを読み込む。


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右上パネルの[Track Modify]タブを選択、[Limit Trackpoints]をクリック。


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ウィンドウが開いて現在のトッラクポイント数が出る、8927。

100kmのコースでだいたい8000~10000ポイントになるが、安定して転送に成功するのは500ポイントくらいなので「500」と入力してApply。

1度の処理では25%くらいまでしか間引けないので、同じ処理を2度3度繰り返して500ポイントまで減らす。


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500ポイントまで間引けたら[Export]タブの[Save TCX File]でエクスポート。


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[Save as Course Track]を選択、任意の名前を付けて保存。


で、9000近いトラックポイントを500まで減らしてしまって大丈夫なのか?という疑問もあるかと思うがほとんど問題ない。


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(上:トラックポイント未加工 下:トラックポイント500)


複雑なつづら折れのルートになるとさすがにちょっと荒いな、と感じるがナビゲーション上は問題ないかと思う、普通の直線的なルートなら走っていて違いがわからないレベル。

これが200kmのルートとかになってくると、ルートのカクカクさが見過ごせなくなってくるので、100kmずつくらいでTCXファイルを分割した方がいいだろう。



3. 不要なコースポイントを削除する

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コースポイントを削除する方法はいくつかある。

TCX Converter上でそのまま座標を目安に削除していく事もできるが、マップでプレビューしながら削除しないとわかりづらいのであまりオススメできない。


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また、LEZYNEのGPS Rootにアップロードした後で手動削除していく事もできるが、何かにつけて操作性がダメなのでこちらもオススメできない。

マップ上の削除したいポイントをクリック→削除する、を延々繰り返さないといけない。

左上のポイントリストからは選択できないし、ピストンルートだと往路と復路のポイントが重なっていて選択しづらかったりもする、シンプルにUIがクソなんである。


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で、オススメなのがGarmin Training Centerで開いて削除する方法。

[ファイル]→[現在のユーザーアカウントにインポート]→[コース]から、トラックを間引いたtcxファイルを開く。

これならマップで参照しながら、左側のリストからポイントを選択し、Dleteキーでバンバン消していける。

この方法でだいたいコースポイントを15~20ポイントくらいに減らしていきたい、どうやらそれ以上になるとトラックポイントを500まで絞っていても安定して転送できないらしい。

知っている道や間違えそうにない大通りなどは削除して、上り下りの分岐や見落としそうな箇所など、ミスるとダメージの大きそうな箇所に絞っていく。

それでも絞りきれなければ、ターンバイターンナビゲーションモードならルートアウトした時にアラートも鳴るので、そこでフォローできそうな部分を消すのもいいかもしれない。


削除できたら、[ファイル]→[(コース名)のエクスポート]で任意の名前を付けて保存する。



4. GPS Rootにアップロード

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さて、これでようやく完成。

ファイルサイズは1/10以下になる。

後はGPS Rootにアップロードして、アプリのGPS Ally v2のナビ上で「保存ルート」から呼び出して転送すれば、まずエラーが出る事はない。


と、思うので各自お試しください。




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