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2020/2/21

群馬で「天狗山」のコースマップを探そうとすると、まあだいたい榛名山の中腹、榛名神社の参道脇から向かう天狗山しか出てこない。

しかし、ぐんま百名山になっている方は甘楽町にある。

山頂付近に白倉神社の旧社があり、榛名の方と区別するためなのかなんなのか地元では「お天狗山」とも呼ばれているらしい。

んでお天狗山、コースマップのようなものが出てこないんだが、沢づたいに登る白倉ルートでも2.5kmほど、山頂直下までの林道を自家用車で入っていける轟ルートに至っては2~300mで山頂というところなので無くてもまあ困らない。



計画


ルートとしてはこんな感じで、標高も700m足らずなので普通にいけばあっさり終わってしまう。

ライドアンドハイクでも半日コースだろう、なので「まあそのうち空いた時間で行けばいいや」と思って寝かせておいた百名山でもある。

だが、最近ちょっとした目論見を立て始めたので、そのテストコースとして使えるのではないだろうかと。


原則、ライドアンドハイクはデポ地に戻らなければいけないのでピストン、もしくは周回コースとなる。

まあこれは自家用車で行っても同じ事なんだが、割とこれって悩ましい。

別方向に下山してから公共交通機関を使ってデポ地まで戻る、という方法もあるが、所詮登山口が近くにあるような田舎なので場所・時間の制限がキツい。


これなんとかならないんかなー、と考えていてたどり着いたのがトレイルライドである。

MTB乗りが山の中に自転車ごと分け入ってひゃっほー!するやつ。

そうか、自転車ごと行けばいいじゃん、そしたら別方向に下りてもそのまま帰れるじゃん。


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ということで、お天狗山に来てみた。

近年、MTB人口が増えたためにトレイルライドに関してはハイカーやその山で働く方々とマナー面での軋轢が多いと聞く。

ましてや自分の自転車はクロスバイク、多少の砂利道は走れるが本来的な用途からは逸脱している。

『基本は押し歩き、路面がきれいに馴らされた林道等のみ乗ってよい事にする』

『乗り入れ禁止な場所ではないか事前に調べる、はっきりわからない場合は乗らない』

『押し歩きでもハイカー優先、目に見える範囲では乗らない』

という辺りをマイルールとして、あくまで荷物の1つ、条件が整った場合のみボーナスタイム突入、って感じで自転車を持ち込む事にした。

トレイルライドと言いつつも山の中を走るのが目的なのではなく、あくまでデポ地問題の解決策として。



では出発

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白倉登山口へと続く林道はかなり整っていて、路面も硬く締まっているのでクロスでも走りやすい。

だがほどなくして看板、ちょっと見づらいが「ここから先は固有林の専用作業道です。キケンですから車両の通行を禁止します。」とある、っつーわけで押し歩きに変更。


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10分ほど林道を歩いて登山口に、ここからが本格的な山道、さてどうなるか。

とりあえずは押し歩きでいける程度、多少ペースは落ちるが普通の山登りとそれほど変わりなく進める。


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「普通に歩けるわー」なんて言ってたのは最初の5分だけだった。

すぐにこれ、もう何が登山道なのか、登山道の概念を覆し過ぎだろう。

登る人も少ない片田舎の里山は、昨年の台風被害がほぼ丸ごと手付かずで残っている。

そりゃそうだ、復旧の優先順位としてはかなり低いだろう、自分でもそうする。

しかもこの天狗山は、すんなり山頂にも神社にもアクセスできる反対側の轟口があるんだから、わざわざこっちを通る奴が悪い、物好きは勝手に苦しめばいいのである。


まあとにかく押し歩きも無理なので自転車は担いで歩く、事前に自転車の担ぎ方を予習しておいてよかった。

不慣れではあるが短い距離なら安定して担げる、緩そうな地面の中で体重をかけられそうな場所を探りながら越えていく。


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土砂崩れゾーンを抜けたらハードなガレ場。

沢筋に沿って通っている白倉ルートだが、もうルートそのものは崩壊しているのでバコバコになった沢をそのまま登っていく感じなる。

押し歩きなんかできる所はなく、基本ずっと担ぎ、たまに担いだまま越えられないくらいの段差があるので自転車だけ上げてから登る。

どこをどう通っていいやら頭の中で道筋を立てながら、それでも体重を預けた岩がゴソッと崩れたりしないか、神経をすり減らしながら進む。

(マジでこれ何やってんの……)と3回くらいうなだれつつ登った。

帰宅後嫁からは「3回しか思わなかったの?!バカじゃないの」と呆れられたが。


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ギリギリのところで崩れずに立っている鳥居を越えると、先の方に小屋のような物が見える。

たぶんこれが最後の関門、と気合いを入れて担ぐ、修行じゃん、修行。


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その「最後の関門」をパスしてから実際にはもうちょっと登る事にはなったのだが、ガレ場は終わって押し歩きでいけた。

とは言え山頂直下の急登なので押し歩きでもしんどい。

白倉神社に到着できた時は、久々に「これはやったったな」という達成感があった。

ここまで自転車上げたった。


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山頂で記念写真、展望はほぼないのだが記念すべき1枚。

時間もまだ11時くらいなので、このまま轟登山口へ向かって下界で昼食としよう。



改善点

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登山口まで下りて林道に出たところで(こっちのルートは本当に近かった、10分くらい)せっかくなんでコーヒーだけでも飲んでいく。

ゴトクを忘れたので適当な石で代用。


さて、今回は目下計画している事の前段階、こんな事クロスバイクでできるだろうか?という実験的山行だった。

結果は上々、というか、このひでえガレ場が越えられたなら大抵どうにかなるだろう、という点では大成功だし、我ながらがんばったと思う。

しかし改善する余地はまだあるので書き留めておきたい。


「自転車を担ぐ」という行為を意識的に取り入れたのは初めてだったが、後半になるにつれコツを掴んで、そこそこ上手くやれていたと思う。

主に『天秤担ぎ』とか言われる方法が役に立った、こちらのサイトを参考にさせて頂いた。

やり方を引用するとこんな感じ。


①左フロントフォークを左手で掴む

②左シートステイを右手で掴む

③そのまま身体の前側からMTBを持ち上げて、頭を入れてMTBのダウンチューブを肩にのせて担ぐ。クランクが頭の右横にくる。

④左右バランスを整え、MTBが天秤棒のように感じられるようにする。


このやり方はバックパックがある事が前提で、フレームの前三角、シートチューブあたりの重心をドスンと乗っけてしまうからかなり安定する、歩きやすさはピカイチ。

ただ両手が塞がってしまうので、今回みたいに足場が悪いと転倒した時の保険があまりない。

何か上手いことやって片手だけでもフリーな状態にならないもんかね、と考えている。


あと、クランクのチェーンリングが顔面の真横に来るのはけっこう怖い。

転んだらアウターの歯でズタボロになるんじゃないかとか、よくない想像ばかりしてしまう。

メンテしづらいから、という理由で外していたクランクカバーをまた付けようと思う。


それからボトルケージ。

フレーム内に腕を突っ込みやすくするために1つだけ残して外していたんだが、その1つも天秤担ぎでいつのまにかグニャグニャに曲がっていた。

もうボトルケージは全部外そう、ライドパートの水分はフードポーチかなんかを使って凌ぐ事にする。


とりあえずこんなところかな。

もう一度くらいどこか、ちょっと違うタイプの山道でもテストしてみたい。




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