2019/10/20 07:40
いきなり出鼻をくじかれる。
我がホームグラウンド・利根川CRが、先日の台風19号による冠水の影響で見るも無残な姿になっていた。
当然通行止め、このめくれ上がり具合では復旧は当分先になるだろうな。
ポイントは大渡橋を少し過ぎたところ、対岸に敷島公園の見える辺り。
区間としては短いので、この先の上毛大橋よりも手前くらいまでの迂回で再びCRに戻れるようです。
みなかみ・猿ヶ京温泉まで
利根川CR迂回から2時間ちょいで沼田を抜けて月夜野手前辺り。
天気は申し分ないが風が強い、日本海側との境目に向かっているわけなのでこの時期に北上して向かい風に出くわすのは仕方がない事ではある、にしてもペースが落ちるな。
ちなみに渋川から沼田へ抜けていくのに、土地勘が無い方はほとんど国道17号線をそのままぶっちぎって行かれると思う。
が、割と交通量もあるし、大型車も多いし、地元の軽トラがなかなかの速度で駆け上がったりしているしで個人的にはあまり好きじゃない、自転車で通りたくない道である。
利根川を挟んで対岸を通る県道255号線をおすすめしたい、交通量も少ないし路面も悪くない、ちょっとアップダウンはあるが景色ものどかで国道よりはよほど自転車ツーリング向きだと思う。
ちょうど沼田の入り口、昭和村の端っこ辺りまで続いている。
群馬CSCと恐怖の洞窟の文字通り二枚看板。
みなかみ町に入ってくると交通量もぐっと減って走りやすくなってくる。
とはいえ沼田からこっちはずーっとジワ登り、向かい風と合わさって感覚よりもずっと脚を削られている。
猿ヶ京温泉街に入り、間もなくして赤谷湖。
赤谷ダムのために作られた人造湖である、台風19号の影響から茶色く濁っている。
本来はパネル写真で見られるようなブルーの湖面なはず。
向かう三国峠は左奥にチラッと見えている三国山の方「まだけっこうあるんだな」とゴクリと唾を飲む。
ここまででだいたい55km。
三国峠(1回目)
(Ride with GPSより)
赤谷湖を過ぎてからいよいよ峠に差し掛かる。
勾配は若干上がるが、それでもAve.4%程度なのでそれほどキツくはない。
12kmという距離もヒルクライムとして長くもなく短くもないところ、峠としてはチョロい部類に入る。
ヒルクライムというと、終盤にはスプロケの残り段数にヒヤヒヤしながら登っているのがいつもの自分なんだが。
今回はなまじ踏めてしまうもんだから、油断するとゴリゴリ重めで進んでいるのに気付き、敢えて落として脚を休ませるような塩梅だった。
峠はカーブ毎に1/55~1つずつカウントしていくつづら折れ、標高が上がるほど風も強くなり、向きが変わる度に無風と向かい風が交互にやってくる。
「あと50あるのかよ……」と向かい風への「ぐぉぉ……」感で主にメンタル面で削られる。
ピークにたどり着いた所で、自宅からの自走含め70kmちょっと。
獲得も1000mちょいの割にめっぽう疲れてしまった。
たぶんちょっとハンガーノック気味だなと感じたので、帰りのおやつに取っておくつもりだった栗ようかんをもりもりと食べる、ちょっと持ち直した。
実際の峠は写真の場所のもう少し先、トンネル峠である。
トンネル手前には特に道標があるわけでもないので、この登山者用駐車場がゴールって事でいいと思う。
同い年くらいのハイカーから「三国山の登山口ってどこら辺にあるかわかりますか?」と聞かれたので教えてあげる、トンネル入り口のすぐ脇から登山道に入っていけるのだ。
こんな感じで、左端に移っているコンクリはもうトンネルというくらい本当にすぐの脇道。
まだ登った事はないが、三国山はぐんま百名山でもあるのでストリートビューで下見して覚えていた。
めちゃめちゃ土地勘ある風に「あーあれね、そこにあんのよ」って感じで教えちゃったけど。
三国トンネルを抜けて苗場プリンスまで下る、フジロックのあれ。
めっちゃ寒い、まじか、寒すぎないか、苗場だけが寒いのか、もしくは新潟ってこんな寒いのか。
とりあえず祝ロードバイクで新潟初上陸。
いや、んなことよりこれは辛い、早くちゃんとご飯食べて熱量を上げよう。
三国峠(2回目)
下って下って湯沢町、道の駅みつまた、本日の折り返し地点。
ここまで来ると割と暖かかった、それほど日が差しているわけでもないが、この気温差は標高だけでもないだろう、苗場だけが寒いんである、たぶん地形的なアレとかコレとかで。
温泉あり足湯あり食事もできて土産物も買えるので、スキー客・登山客の休憩地点にもよさそうなところではある。
が、休日のせいか家族連れが多い、混んでる、飯を食うにも席がなかなか空いてない。
もつ煮はとろとろで美味かった。
帰りの補給食も食べきってしまったので、家へのお土産といっしょにクランチチョコをストックして再び三国峠リバース。
新潟側からはアップダウンが多めで、距離は伸びるが勾配も緩やかになる17kmでAve.3%くらいの登り。
群馬側の登りで苦しめられた向かい風もないので、ヘロヘロの脚でも淡々と登っていけばクリアできる。
14時過ぎ、午前中ぐずついていた空にも晴れ間が差してきた。
往路ではさみーさみー言いながら下りでぶっちぎっていった平標山(たいらっぴょうやま)登山口で立ち止まってみる。
平標山もぐんま百名山、いつか来たいがこの三国峠を越えてからの新潟側から入るか、谷川岳からの縦走路か、どちらにしてもライドアンドハイクの日帰りで行くのはちとキツい。
季節もあるのだろうが、こうして見上げるだけでも綺麗な山だ。
じりじり登って、寒い寒い苗場を通り過ぎ(やっぱり寒いのは苗場だけだった)、三国トンネルのちょい手前。
雪覆道(というらしい、防雪のためのトンネル状のやつ)の脇の歩道から一枚。
これがこの日のベストショット、すばらしく秋だ。
この雪覆道の歩道がなかなかの良展望だった。
ブルーをバックに稜線を見渡して「あそこを歩いたら気持ちよさそうだなあ」なんて思いながら、ヘロヘロと進む。
抜けるとすぐに三国トンネル、で再び群馬。
そいでまた赤谷湖、で15時半くらい。
ペースも上がらず昼食にも時間がかかってしまったので、すっかり遅くなってしまった。
帰りも自走のつもりだったが、こんな事もあろうかと輪行袋を持ってきてある。
往路の向かい風は復路の追い風である。
快調にすっとばしていく三国峠の下りは最高の景色と疾走感だった。
赤谷湖から約1時間で沼田駅に着いてきっちりこの状態、早い。
だいたい150kmで獲得は1700mくらいだった……と思う。
帰りの車内でサイコンとスマホを同期させていたらエラーでどうも上手く反映されない。
帰宅後にPCにつなげてみたら、サイコンの容量がいっぱいで保存されたデータが不完全なまま壊れていた、ショック。
どうにかならないかと試行錯誤してみたが、そもそもGPSのポイントデータが残っていない、サイコン上で確認しても0kmと出る。
ショック、だがまあいいか、ってくらい思う存分走れた、秋はやっぱ気持ちいい。
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