勝手に「ライドアンドハイク」と呼んでいる、自転車で登山口まで行って山に登って帰ってくる遊びのおもしろさ(もしくはめんどくささ)を解説する第3回、ひさびさ。
写真は先日の四阿山(あずまやさん)へ行った時、帰りのホーム。
輪行、未舗装路走行、その後の想定4~5時間の山行、加えて好天の8月という条件下で最も悩んだのが装備の取捨選択、もっと突き詰めて言えば「水をどれだけ持つか」であった。
トレードオフがめんどくさくておもしろい
重量と速度(≒活動時間)のトレードオフ。
ロードバイクでのツーリングやヒルクライムでも、自動車や公共交通機関を利用しての登山でもこの問題は基本的に付いてまわるものではある。
しかしライドアンドハイクにおいては、このトレードオフ問題の意味合いがより大きくなる、と個人的には思っている。
ライドとハイクの兼ね合い、バランスを取らなくてはならないからだ。
数十kmのヒルクライム、その後の数時間に及ぶ登山。
体力と水はいくらあっても困る物ではない。
だが家から水を10Lも20Lも積んでいくなんて事はできないし、体力、脚力でその上限を引き上げていく事は可能ではあるが、無制限に引き上げられるわけではない。
否応なく自分の年齢とも向き合わざるを得ないだろう。
体力と同じく時間も有限なので、たくさん積んでゆっくり行けばいいや、ってわけにもいかない。
できれば日のある内に下山したい、また数十kmを自転車で帰るのだ。
登山口の近くに補給ポイントがあるとベストだが、登山口が近くなるほどコンビニ・商店・自販機は姿を消していく、これもまたトレードオフである。
マイカーで出発して「道中のコンビニで買おう」というノリの計画からは、もう一歩進めて考えないといけない。
最近、昼食時にもっと短時間で湯が沸かせないか、と思ってシングルガスバーナーを買ってみたものの、確かに早いがアルストや固形燃料に比べるとかさ張るし重い。
火力、時間、重量、積載量、コスト、ここでもトレードオフである。
だったら、むしろアルストで湯を沸かしている時間を有効に使う工夫をした方がいいんじゃないか、とか別のアプローチでも考えてみる。
便利は別の新たな不便を生む、とはよく言われるが、こういう遊びをやっているとそんな社会的、長期的視点ではなく割とダイレクトに「新たな不便」にぶつかる気がする。
というか不便の連続、めんどくささの連続、平日もしょっちゅう「あの問題はどうしようか」と考えている。
その考えている時間がおもしろいんである、それも趣味の時間みたいなもんだから。
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