ライド編

2018-10-28 09.09.18


トレッキングシューズに履き替えザックを背負い、改めて登山口より出発、9時10分。

当ブログは基本自転車ブログなので改めて説明を入れるが、妙義山には様々なルートがあり、単純に頂上を踏むだけの楽しみ方では終わらない天然アスレチックのような山。

しかし楽しいだけではもちろんなく、毎年滑落事故が発生する険しい側面もある。

コースは大雑把に分けると、妙義神社から山の中腹を進む難易度低めな「中間道コース」とゴツゴツした岩山の頂上を結んでいく高難度の「縦走コース」がある。

更に『裏妙義』とよばれる超高難度ミッションもあるが割愛。

ぐんま百名山にカウントされているのは表妙義の最高峰・相馬岳の1104mとなっている。



初心者だけどとりあえず頂上を踏みたい

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(四阿から撮った頂上付近、本当にあんなとこ行けるんだろうか)


妙義山登山まっぷ(PDF)

2018年10月28日時点、中間道コースの第二見晴台からタルワキ沢出合までの間は崩落のため通行止め。

それにせっかくなんだからとりあえず頂上を踏んでおきたい。

岩場・鎖場なんてほぼ経験のない初心者だけど、自転車のおかげでちょっとくらい体力はあるので頑張れる。

そんな条件で選んだ今回のルートは、最短でなるべく安全に相馬岳山頂を踏むためのものとなった。


妙義神社を過ぎて金鶏橋の登山口までライドして自転車をデポ、そこから[大人場]⇒[四阿]⇒[タルワキ沢]⇒[相馬岳]をピストンしてくる予定4~5時間のルート。

タルワキ沢からの登りは一応上級者コースに設定されており、短い鎖場や岩登りもあるが比較的難易度も低く、それなりに体力、腕力があれば乗り越えられるらしい。

確かにマップ上にも「危」のマークはない、おそらくこのルート以外で今の自分が頂上を踏む事は不可能だろう。

事前にいくつかのブログを読みしっかり予習を済ませてこのルートに決定した。



山頂まで

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タルワキ沢出合まではキツイ箇所もそれほどなく、なにより天気が最高に良かったのでシャッターポイントの連続だった。

高度のまだ上がっていないこの辺りは色付きが始まったばかりだったので、もう1週間遅い時期に来ていれば登るのに倍の時間がかかっていたかもしれない。

それくらいどちらを向いても景色が素晴らしかった。


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タルワキ沢出合へ到着、妙義神社の方へ抜ける中間道はこのようにテープと注意書きで封鎖されている。


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出合にあるタルワキ↓岩、ここに腰をかけてちょっと休憩する。

登山口からここまでちょうど1時間くらい、コースタイム7~8割くらいのペースで進めている、順調。


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ここから先、いかにもこれまでとは険しさが違う雰囲気が漂っている。


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脅かすようにこんな看板も立っている。

ここから先は気を引き締めなければ。


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さすが上級者コース、踏み跡をたどって進むがめっちゃ細い。

しかも土が脆くて斜面を登ろうとしても崩れたり足が埋もれたりでかなり大変だ。

というか沢を登っているはずじゃなかったのか、僕は。

ここはどこら辺なんだ一体。


2018-10-28 10.37.57


いやマジでどこだよここ!!

また地図をよく確認しないまま変な踏み跡をたどってコースアウトしてしまったようだ。

どうりでめちゃくちゃしんどいと思った。

相変わらず脆い足場を慎重に歩き、誰のだか(何のだか)わからない踏み跡を参考にトラバースして元の登山道を目指す。


2018-10-28 10.45.49


矢印を発見、そうだよ、踏み跡なんかじゃなくこういうのをちゃんと確認しながら進まないと。

おかげでまた30分近くロスしてしまった。

にしても前の小野子山といい、GPSが無かったら確実に遭難してるな僕は。


2018-10-28 11.10.12


正規のルートに戻って沢筋を登っていく。

こういう箇所がいくつかあるが、登りは鎖を気にせずとっかかりのいい岩の出っ張りを見つけていった方が登りやすい感じがした。

少し歩いては岩を登り、の繰り返し。

確かにこれは疲れる、が岩登りは腕や上半身も使っていくので疲労感は分散される。

足掛かりが乏しくて、腕だけで体を引き上げた方が楽だろうなと思える場所もいくつか。

健「脚」なだけでは妙義を楽しみきる事はできないのだろう。


何度かの山登りを経て「ボトルは腰からぶら下げる」「行動食はサコッシュに入れて前面へ」というスタイルになっていたのだが、こういう場所ではめちゃくちゃ邪魔。

体勢がいろいろ変わる岩登りで、手足の出る辺りにプラプラカサカサ垂れ下がってくるこれらが危ないやらイライラするやら。

しかも行動中のボトルに自転車用の物を使っていて(ボディウムの押したら出てくるやつ)、飲みやすいんだが飲み口がカバーされていないのでいろんな所にぶつかってばっちい。

これまでにもザックを地面に置いた拍子に土まみれになってしまったりと、便利さの反面使いにくさも感じていた。

なので腹を括って一先ずがーっと食いどばーっと飲み、後はここを抜けるまでなし!と全部ザックに仕舞う。

んで黙々と天然アスレチックを登っていく。


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沢筋を抜けてタルワキ沢のコル(頂上を結ぶ稜線上の一番低くなっている所)に到着。

ここまでくればもう少し。


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頂上付近はかなり葉も色づいている。

道もずっと歩きやすい。

XRのカメラ、綺麗にはなったけどフレアが入りやすい気がする。


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なんとか昼前に山頂着。

道迷いのロスがあったため、結局コースタイム相当になってしまった。



山頂~下山

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山頂から裏妙義を臨み大休憩。

今回は昼食用に何かって感じでは買いこんでこなかったので、行動食にある物をあれこれ適当に食べて済ませた。


難易度が高いのでもっと山登りに慣れた後になると思っていた妙義山、とりあえず山頂を踏むだけはなんとかできたな。

としみじみしながらもぐもぐしていると、近くで昼食を取っていたおじさんに話しかけられる。

初めてここに登ったのはかれこれ50年も前だというベテランさんである。

都内からでも高速を使えばアクセスが比較的しやすく、標高も1100m程度なので日帰りができる、それでいてこれだけバリエーションに富んだ面白い山はなかなかないよ、とはそのベテランさんの談。

「若いから腕力でだいたいのとこ登れるよ」なんて言われたが、いやいや、ここに来るだけでもへばってんですよ。

しかしまあ、せっかくだからもうちょっと成長したら別ルートも通ってみたいなと思える山だ、妙義。


2018-10-28 12.17.59


自転車なもんで、暗くならないうちに帰りたいので早々に下山に入る。

紅葉のトンネルを抜け、タルワキ沢のコルまで再び戻ってきた所で明らかに登山道とは全く違う方向からガサガサと物音がした。

見ると、目を凝らしてみると……なんかいる!

なんかでっかい、動物がいる!!

これから沢沿いに降りていく自分の背後から、何かグレーの毛の塊のようなやつがドッコドッコ降りてきている、え?熊?

しかしどうも熊ではない、熊じゃないっぽいけどよく判別がつかない。

写真撮ろうか、いやでもどんどん近付いてきている、何か癇に障ってぶっ飛ばされたら沢に落ちて=デッドエンド、である。

怖いのでそそくさと逃げるように降りた、なので写真はありません、すみません。


少し降りた所で6~70代くらいのじいさんに会う、これから山頂に向かうところらしい。

初めて来たんだが、ここまで来るのにも何度引き返そうかと思った事か、と仰っていた。

「もうすぐ沢を抜けるし、そうしたら頂上はすぐですよ」と教えるのだが、同時に「コルの所になんかでっかいやつがいたんで、熊ではないと思うけどなんかでっかいのいたんで、気を付けてください、その熊鈴いっぱい鳴らしながらいった方がいいです」とも注告する。

「え~、怖いな~」なんて言いながらとりあえず進んでみるじいさんとすれ違う。

ちりんちり~ん、という音が背後に遠ざかっていく、何事もありませんように。


と思っていると、程なくして熊鈴の音がすぐにまた近づいてきた。

振り返るとさっきのじいさん、「すぐそこまで来ましたよ、カモシカだった、カモシカ!」

カモシカか!

聞けば沢の入り口すぐの所まで来ていたので引き返したらしい。

こえ~、超こえ~、じいさんと2人で「怖いっすね」なんて言いながらいっしょに降りていった。


2018-10-28 13.24.48


その後、なんとなくペースが合ったのでタルワキ沢を降りる所まですっと一緒だった。

2人ともこんな岩場へ来るのは初めてだったし、登りより下りの方が危なっかしい。

何かあった時にお互いを見ていられるので安心感もあった。


沢を抜けた所で、ちょっと休んでから行きます、とじいさんと別れる。

一服してから出発したんだが、その後も結局追い付いてしまったり、下山後に自転車で帰る途中でも見かけて手を振ったりと何かと縁のあるじいさんだった。


出会いやハプニングなど盛りだくさんだったが、ぐんま百名山7座目の妙義山は無事成功。

この日、確実にレベルアップしたなって実感が持てた山行でありましたとさ。



ライド編




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