さて写真は前の記事で書いた軽井沢パンク放浪の後、何とかたどり着いた親切な自転車屋のジイさんにコンプレッサーで充填してもらい自走可能になった直後の愛車。
これで碓氷峠を無事下り、横川駅から輪行で自宅の最寄駅まで帰ってこられたわけだが。
実は最寄駅で再び展開しようとしたら、またタイヤがぷにゃぷにゃになっていた。
CO2ボンベで僅かに充填できたし、コンプレッサーでも普通に充填できた、何より予定を大幅に押して急いでいた事もあり、これでいけるならいいか!とチューブ交換しないでいたが、どうも何らかの原因で超スローパンクしていたらしい。
その日は嫁に迎えにきてもらい、初のDNFで終わる苦汁のライドとなった。
にしても横川駅までもってよかった、マジ危ない、マジ反省。
繰り返される謎のスローパンク
帰宅後に調べてみたりもしたが、やはり空気の漏れている箇所は見つけられなかった。
完成車で買ってそのまま半年、3000kmほど乗っていたのでバルブの劣化か何かそういう理由なんだろうという事にして、最寄駅で嫁を待っている間にチューブ毎取り替えてしまった。
チューブはwiggleでまとめ買いした物をラップで包みビニール袋に入れて携行するようにしている、自宅にストックしてある分も全て到着した時点でこのように処理済。
で翌日。
嫁タクでの帰宅後しっかり7気圧までフロアポンプで充填できたし、ビードも上がっている、問題ないだろうってんでいつもの夜練に出て20kmほど走ってきた。
で更に翌朝。
タイヤがぺしゃんこになっていた。
なんで?ねえなんで?
タイヤを一度リムから完全に取り外し、チューブはもちろん、タイヤの裏表、リムやリムテープまで徹底的に調べる。
加えてチューブドタイヤがスローパンクする現象について、またはチューブを交換してもパンクが繰り返される症状についても調べる。
先に書いておくと、結局これという原因はわからなかったのだが、こういうケースが想定されるというまとめとしての以下記録。
二連続スローパンクの可能性
1. パンクの原因となる異物がタイヤに残っていた
これが可能性としては最も高い。
最初のパンクは屋外処置だったので空気漏れ箇所がわからないまま、バルブの寿命とか適当な理由をつけてさっさと交換してしまったが。
二度目は自宅でじっくり見られたので調べてみると、極々小さな空気漏れが見つかった。
水に沈めてみても水圧に負けて気泡が出てこないくらい、チューブにじっと耳を付けながら音でようやく見つけた。
実際に穴が空いて空気が漏れている事に間違いはない。
最初のチューブ交換後も小さな金属片か何かの異物、微細なスローパンク穴が空くような原因がタイヤに残っていたとして。
いったんは空気が入ったものの、夜練で走っている間にまたそれがチューブを傷つけ同じようなスローパンクを再発させた、と考えるのが合理的ではないか。
これが推測の域を出ないのは、結局そんな異物は見つからなかったため。
二度目にチューブからタイヤから全部外して裏返してしている内に取れてしまったのかわからない。
タイヤにそれらしい跡があると言えばあるような、気のせいと言われればそのような傷はあった。
それ以外にも3000km走ったなりの小傷はあるので、それらと区別がつかない程度のものでしかない。
2. 寿命+安物の初期不良
最初のパンクと二度目のパンクでは、体感レベルだが空気が漏れきってしまう早さが若干違ったように感じた、二度目の方がいくらか早い。
やはり最初は寿命による空気漏れで、二度目は初期不良だったのでは、というそれぞれ別の原因だったとする説。
消耗品なので特にこだわりなく、送料合わせのためにまとめ買いしているLifeLineの安物なので、出来の悪い物を引いてしまったとしても不思議はない。
3. ただ運が悪かった
そういうの関係なくただ二連続でパンクしただけ。
空気圧は十分入っていたけどただ続いただけ。
たまたま二回ともチューブドタイヤだけどスローパンクになるくらい小さな穴が空いただけ。
という可能性もなくはない、というレベルの説。
~その後
二度ある事は三度あるので、新しいチューブは出さずパッチ修理で済ませて様子を見てみた。
以降、三度目のパンクは起こっていない。
試しで夜練に2回ほど出た後、大丈夫そうだったので赤城山も登ったけどなんともない、PRも出せた(余談)。
自宅から100km離れた場所でパンクした時の対策を
つうわけで、早々にCO2インフレーターを捨てair boneとお助けチューブをポチった。
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コンセプトは「ツールケースに収まる緊急用セット」。
予備チューブやパッチ、簡易工具やウェスや予備電池などなど、細々した物でそれほど余裕のないツールケースの中で完結できるサイズとなると選択肢はそれほどない。
ロングタイプのツールケースにするという手もあるが、ジオメトリの関係でシートチューブ側の高さがあまりないので、大きなケースを差してトップチューブに度々干渉するのも嫌だ。
air bone&お助けチューブなら楽々入る、おまけに米→仏変換アダプターも付いてくるので、これはこれで持っておけばガソリンスタンドに駆け込む事も可能。
評判通りポンピングはしんどい、チューブ併用で体重をかけやすくなったとは言え、5気圧くらいが限界ではないかと思う、自走ギリギリライン。
最悪、自宅から100km離れた山奥にぼっちで取り残されない限りはこれでどうにかなる。
では自宅から100km離れた山奥にぼっちで取り残されてしまったらどうするのか。
1日の走行距離が確実に伸びて、県をまたぐくらい屁でもなくなってしまった現在、あながちあり得ない話でもない。
そう言えば、クロスバイクを買ったばかりの頃に1500円くらいでチューブ&エアゲージ付というミニポンプを買った事があった。
実際使ってみると、30cmくらいあるので専用マウント以外で持ち運べないし、フレームに干渉しないよう取り付けるのが難しいし、空気入れるのもそんなに楽じゃないし、エアゲージは参考程度にしかならないし、事故った時にマウントが割れてしまったし。
それ以来、CO2ボンベに切り替えて道具入れに放りっぱなしになっていた。
引っ張り出して改めて使ってみると、air boneのしんどさに比べれば格段に空気は入りやすい。
スタンドを立ててグリップを倒せば小さいながらもフロアポンプ型になるし、6気圧くらいまではそんなにしんどくなく入る、がんばって6.5気圧、超がんばって7気圧、十分走れる。
ゲージも表示からマイナス0.5気圧くらいで見ておけばだいたいあってる。
そしてこの手のゴテゴテ付いたポンプとしてはかなり軽い200g、チャチさがむしろ利点に!
今評判の例のポンプと重量だけなら変わりない、しかも向こうはエアゲージ無し!
とまあ、どうフォローしてもポンコツはポンコツなので、折を見て買い換えるとしてもとりあえずは実用レベルではある。
こんな感じで輪行袋にバンドで留めてしまえばサドル裏に収まるし悪くない。
輪行しなくても、もしものDNFが考えられる距離では輪行袋を持つようにしているし、このポンプをセットとして考えれば用途としてマッチしている。
この2段構えでしばらくいってみよう。
少なくとも、この前の軽井沢みたいな目にはもう遭いたくない。
買いたいお土産あったんだがなあ……
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