【前編】

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写真は横川駅18:13発の輪行にギリギリ間に合ったの図。

前回、十石峠展望台を出発したのがおおよそ12:30。

今回のルート後半はそこから佐久穂へ下り、県道を北上したのち軽井沢でお土産を買って、碓氷峠を下って横川駅から輪行で帰る、というものだ。

せいぜい50kmちょっと、大きな登りもないし、昼食休憩を考慮したとしても普通に走れば6時間近くもかかるはずがない。



快晴と再会の佐久穂

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十石峠展望台から見下ろした1枚。

標高1300m付近ではこんなに霧がかかっていたが。


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標高850m付近、佐久穂まで降りてくるとご覧の快晴。

群馬側は平地からどんより曇っていたが、峠を挟んでこっち側は暑いくらいの陽気だった。

さっさとウィンドブレーカーを畳んで、映画『サマーウォーズ』に出てきそうな長野の田舎道を快適に下っていく。


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これまたアドベンチャーゲームの謎解きギミックに使われそうな6地蔵+1観音様。

地蔵を決まった順序で動かすと観音様がスライドして地下への階段が現れる系のやつ。


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峠越えでけっこう時間を食ってしまったので、ゆっくり昼食が取れる店を探すのは諦めてコンビニで手早く済ませる。

信号待ちで、さて軽井沢までどう行こうかと考えていたら「こんにちは」と背後から声をかけられる。

振り向くと彼もまた自転車乗り、挨拶を返すと「あの、午前中、上野村の辺りにいましたよね?」と。

もしかして?と視線をフレームの方へ下げてみると[RIDLEY]。

「ああ!あの辺でパンクしてた!」

不躾な思い出し方で申し訳ないが、峠1つ挟んでこんな再会の仕方もあるんだな。


十石峠通ってきたんですか?通行止めって解除されたの?いや迂回できる林道があって・・・なんてやり取りしてるうちに信号が変わったので、そいじゃ!と別れてしまったけど。

RIDLEYのニイさんはぶどう峠から来たんだろうか、それくらい聞いとけばよかったなとか思いながら、先へ進んだ。

今から振りかえると、パンクを他人事のように軽く見てたバチが当たったのかもしれない。



噂通りポンコツなLEZYNEのナビ機能

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遠くに見える浅間山の、その裾野辺りにある軽井沢までの道程。

どの道が走りやすいのかもよく知らないし、まあこんな田舎だから方向が合ってればどう走ってもいいだろう。

ということで、LEZYNEのルートナビを使ってみる事にする。


専用アプリ『GPS Ally v2』と連動させて、アプリ上でルート検索した結果をサイコン上でナビ表示させられるというLEZYNEの機能。

これがもっぱら評判よろしくない。

予めPCで作成したgpxデータを取り込む分にはまだ使える方。(でもこっちも融通が効かなくてほとんど使ってない。作成したルートの途中から開始するということを一切許さないので、マップに引かれたルート上にいようが何十kmも離れたスタート地点に戻るようにしか指示が出せないらしい)

アプリ上でのルート検索から始める方は、ルート作成アルゴリズムがなっていないらしく、実用レベルに達していないという噂である。


さてこの峠下山地点から軽井沢まではせいぜい30km。

ちょいと遠回りしたところでたかが知れてるだろうから、試しにその悪名高いナビを体験してみたいという好奇心が沸いた。

その結果がこれ↓


map180617_2


普通に県道を通せばいいようところを、わけのわからん住宅地の隙間をあっちこっちとすり抜けさせた挙げ句、「おいおいほんとにこっちであってんの?さっきの標識と全然違う方いっちゃってるよ?」って山奥にずんずん進んで登らせたかと思ったら、「マジでここ降りるの?」ってびっくりするほど確実にジ・エンドな道を下って、


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こんなにのどかな景色の畦道に出た、きっとLEZYNEはこの景色を見せたかったんだな。

当然、ナビが指し示すこの先なんぞにいけるはずもなく、さっきみた標識の辺りへ戻って(無駄な登りと下りをそっくり引き返して)再度ルート検索をやり直させる。

こうなりゃ毒を食らわば皿まで、きっちり責任持って軽井沢まで案内させる。


そうして、30km程度の距離をどうやったらそうなったのか2時間かけて進み、もう少しで軽井沢に入るかなという辺りでお尻の方に何やら違和感が。

妙に突き上げがぼよんぼよんしている気がする、見るとタイヤがつぶれている。

ここにきて痛恨のパンクだ。



パンクを甘く見ていたツケ

2018-06-17 15.03.25


軽井沢まであと10kmもない御代田という地区にある公園で休憩。

強めの向かい風でなかなかスピードが出せないと思っていたが、今にして思えばこの時点でもう既にゆっくり空気が抜けていたのかもしれない。


map180617_3


あとからログを見て気付いたが、公園からパンクに気付いた地点までのおよそ7~8kmに1時間かかっている。

いくら向かい風でもこれは遅すぎる。


タイヤはごくごく普通のチューブドタイヤ、パンクしたら一発にぺちゃんこになってしまうはずだが何故だかスローパンク状態で少しは空気が残っている。

試しに手持ちのCO2ボンベのうち、以前使ってレギュレーターを付けっ放しにしている方で充填してみる。

少し入ってCO2が終わってしまったが、充填した分は特に抜けている感触もなく「ぷよんぷよん」から「ぷよぷよ」くらいになった。

うーむ、タイヤ外周を見てもそれらしい痕もない、なんなんだ、と不思議に思いながらもこのままでは自走できないのでレギュレーターを新しい方のボンベにセットする。


バシューーーーーーーッ!!!


やってしまった……

バルブを締めるのを忘れたまま取り付けたので、ボンベヘッドが貫通した瞬間に全部噴出してしまった、慌てて締めたが既に時遅し、もうCO2は残っていない。

ハンドポンプは持っていない、だってシュコシュコやるの大変だから、ボンベがあればいいかな、って……


時刻は16時を回ったところ。

これは本格的にまずい事になってきた、急いでフロアポンプが借りられそうな所を探さないと。

不幸中の幸いというか、中軽井沢駅まであと1~2km、レンタルサイクルも盛んだしざっと検索したらこの辺でも数件ヒットしたのでそこまで歩けばなんとかなるんじゃないだろうか。


と思ったがない。

そもそも地図情報が古くてもうやってない、夕方から自転車を借りる人なんていないから誰もいない、人がいてもママチャリ用の英式ポンプしか置いてない、念のため自転車を置いてそうなホームセンターまで回ってみたがやはりなし。

まじかー、甘かったー、俺が甘々のジジイだったー。

覚悟を決めて、あと4kmほど先の軽井沢駅前まで歩く事にする。

以前何かで調べて軽井沢駅前にはロードバイクのレンタルをやっている店があると知っていたので、そこなら間違いなく仏式ポンプがあるはず。

問題は時間だ、徒歩で到着したら確実に17時を過ぎてしまう。


迷っていても仕方ないので歩き始めて、たっぷり時間をかけ軽井沢駅前まで来て中山道沿いにレンタルサイクルを1軒見つける。

ジイさんが1人で店番しているだけの小さな自転車屋、声をかけロードバイク用のポンプがないか聞いてみるとやはりなし、がっかり。

だが「コンプレッサーで入れてやろうか?100円かかるけど」、そ、そんなことできるんですかー!!


ジイさんは引き出しからゴソゴソと口金を取りだすとバルブに取り付け、手際よくタイヤに充填してくれた。

そうか、そういや何かで聞いた事あるな、米式→仏式のアダプターを持っているとガソリンスタンドで空気入れてもらえるとかなんとか。

これがそれか!絶対買おう、この口金!ていうかハンドポンプ買うわ!ボンベなんかクソじゃ!ありがとう!助かったジイさん!

九死に一生の笑顔でお礼を言い、時刻は17時を回ったところ、「何とかパンク直った、けどお土産はもう無理!すまん!帰る!」と嫁にメールして碓氷峠をゴリゴリに下る。

横川駅に到着して時刻表を見るとあと10分くらいで電車が来る、逃すと50分くらい待ちぼうけ。

オラーッ!!と大急ぎで袋に詰めてギリで間に合い電車に乗り込んだのが冒頭の写真というわけ。


激坂にクソナビにパンクと、過去最凶の苦難にまみれたライドとなったが、いい勉強になった。

このパンク、実はもうちょっとだけ後日譚があるのだが、それはまた別の記事で。



(終わり)

【前編】



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